カラーベスト(コロニアル)について
カラーベスト(コロニアルグラッサ、コロニアルクァッド)についての説明
今回はカラーベストについて書きます。カラーベストは、日本国内で広く使用されているスレート屋根の一種で、軽量で施工がしやすい屋根材です。特に「コロニアルグラッサ」や「コロニアルクァッド」は、現在でも多くの住宅に採用されています。ここでは、カラーベストの歴史や特徴、他の屋根材との比較、アスベスト問題、そして経年劣化した際の塗装によるメンテナンスなどについて詳しく解説します。
カラーベストの歴史
カラーベストは、1970年代に日本で本格的に普及し始めた屋根材で、主にセメントと繊維を原料としています。以下のような歴史があります。
1960年代:アスベスト入りスレート屋根が一般的に使用される。
1970年代:住友金属鉱山(現ケイミュー)が「カラーベスト」としてスレート屋根を展開。
1980~90年代:住宅の軽量化が進み、カラーベストがさらに普及。
2000年代:アスベスト規制が強化され、ノンアスベスト製品へ移行。
現在:「コロニアルグラッサ」「コロニアルクァッド」などの改良型が登場。
カラーベストの特徴
カラーベストは、軽量かつ耐久性があり、デザインも豊富なことから、多くの住宅で採用されています。新築の住宅から、屋根葺き替えのリフォームにも幅広く使用されている屋根材です。
軽量設計・・・1㎡あたり約18~20kgと軽く、地震時の負担を軽減
施工のしやすさ・・・釘で固定するだけのシンプルな施工方法で、日本瓦などの屋根材での葺き替え工事に比べて工期が短い
デザインの多様性・・・豊富なカラーバリエーションがあり、どんな住宅の外観に合わせやすい
コストパフォーマンスが良い・・・瓦や金属屋根に比べて安価で、初期費用を抑えられる
コロニアルグラッサとコロニアルクァッドの違い
コロニアルグラッサ
特徴
表面に無機塗装が施されており、耐久性が高い
色あせしにくく、メンテナンス頻度が少ない
防藻・防カビ性能があるため、長期間美観を維持できる
適している住宅
メンテナンスをできるだけ減らしたい住宅
長寿命の屋根材を求める場合(対コロニアルクァッド比:ノーメンテナンスではありません)
コロニアルクァッド
特徴
標準的なカラーベストで、コストが抑えられる
軽量で、建物への負担が少ない
施工性が高く、多くの住宅に採用されている
適している住宅
コストを抑えつつも、一定の耐久性を求める場合
将来的にカバー工法や塗装などのメンテナンスを行う前提の住宅
他の屋根材との比較(長所・短所)
カラーベストを他の代表的な屋根材と比較し、そのメリットとデメリットを整理します。
日本瓦との比較
✅ メリット
軽量で耐震性が高い
初期コストが安い
❌ デメリット
瓦に比べて耐久性が低く、カバー工法や塗装など屋根補修工事のメンテナンスが必要
高級感や重厚感は瓦の方が上
遮音性・遮熱性においても瓦の方が性能が上
金属屋根(ガルバリウム鋼板)との比較
✅ メリット
防音性が高く、雨音が響きにくい
初期コストが安い
❌ デメリット
金属屋根の方が耐久性が高く、メンテナンス頻度が少ない
最近の金属屋根は屋根材の鉄板の裏側に断熱材が付いている物がほとんどで、それと比べるとカラーベストは断熱性が低く、夏場は暑くなりやすい
カラーベストに含まれていたアスベストの問題
1970~1990年代に生産されたカラーベストには、アスベスト(石綿)が含まれていました。
これは、耐久性や防火性を向上させる目的で使用されましたが、アスベストの健康被害が問題視され、2000年代に入るとノンアスベスト製品へ移行しました。
アスベスト入りカラーベストのリスク
解体・リフォーム時にアスベストが飛散する可能性
処分方法に制限があり、費用が高くなる
健康被害のリスク(肺がんや中皮腫など)
アスベスト入りかどうかの見分け方
2004年以前に施工されたカラーベストは、アスベスト含有の可能性が高い
メーカーの製品情報を確認する
専門業者に分析調査を依頼する
カラーベストの経年劣化とカバー工法や塗装メンテナンス
カラーベストは、年数が経つと色あせやひび割れが発生するため、定期的なメンテナンスリフォームが推奨されます。メンテンンスをキチンとする事で雨漏りのトラブルから家を守る事が出来ます。
劣化のサイン
表面の色あせや塗膜の剥がれ
コケや藻の発生
ひび割れや欠け
カバー工法・塗装によるメンテナンス
耐久性の向上:防水性を復活させ、ひび割れを防ぐ
美観の維持:色あせた屋根を元の状態に戻す
コスト削減:完全な葺き替えよりも安価に補修可能
カラーベストのまとめ
✅ メリット
軽量で耐震性が高い
初期コストが安い
施工が簡単で、リフォームしやすい
カラーデザインが豊富で、どんな住宅にもマッチする
❌ デメリット
瓦や金属屋根に比べて耐久性が低い
定期的なメンテナンスが必要(約15~20年ごと)
アスベスト入り製品は処分費用が高額
カラーベスト(コロニアルグラッサ・クァッド)は、軽量でコストパフォーマンスに優れた屋根材ですが、耐久性の面では瓦や金属屋根に劣ります。特に、古い製品にはアスベストが含まれていたため、リフォーム時には注意が必要です。経年劣化による傷みには、カバー工法や塗装メンテナンスを行うことで寿命を延ばすことができます。
監修者情報

渡士 兆文(わたし よしふみ) 東大阪瓦産業株式会社 代表取締役
雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として、東大阪市を中心におよそ12万件にのぼる施工実績を持つ「東大阪瓦産業株式会社」代表取締役。一般社団法人 全国日本瓦工事連盟に加盟し、「瓦屋根工事技士」「瓦屋根診断技士」の資格を持つ経験豊富な職人と共に、質の高い技術ときめこまやかなサービスを提供。昭和47年創業以来、屋根メンテナンスのプロフェッショナル集団として地域への貢献に努めてきた。2025/03/31
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