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屋根・雨樋を長持ちさせる日常点検・メンテナンスのポイント

  • 屋根・雨樋を長持ちさせる日常点検・メンテナンスのポイント

屋根や雨樋に不具合が生じると雨漏りなどのトラブルの原因となります。雨漏りはすぐに大きな被害が及ぶものではないため、調査や修理を後回しにしてしまうご家庭も少なくありません。しかし、その状態を放置してしまうと、住宅の劣化を早めてしまうのはもちろん、修理費用もかさんでしまいます。そのため、日頃から屋根や雨樋が正常に機能しているかを確認するクセをつけておきましょう。今回は、屋根や雨樋の点検・メンテナンスポイントをご紹介します。

 

ポイント1:屋根材、防水シートの耐用年数を知っておく

屋根材や、屋根の下の防水シートには耐用年数があります。耐用年数が近い場合は、経年劣化による不具合が出ていないか見てみましょう。コーキングの剥がれや一部の著しい変色が見られた場合は、屋根材の交換(葺き替え)やカバー工法での修理を検討しましょう。耐用年数はあくまでも目安なので、早い段階で不具合を確認できるよう、定期的にチェックを行うことが大切です。

 

主な屋根材・防水シートの耐用年数の目安は以下の通りです。

 

防水シート

アスファルトルーフィング

15年~20年

改質アスファルトルーフィング

20年~30年

透湿ルーフィング

50年~60年

 

屋根材

コロニアル(スレート)

20年~25年

ガルバリウム鋼板

25年~40年

アスファルトシングル

20年~30年

セメント瓦

30年~40年

日本瓦

50年~100年

 

ポイント2:地震や台風のあとは被害状況の確認を

地震や台風といった災害の後は、家の周りの安全を確かめたうえで、屋根の被害状況を確認しましょう。瓦やコロニアルなどは衝撃で割れてしまうことがあり、そのままにしておくと建物内部に雨水が侵入し、建材の腐食を招く恐れがあるため注意が必要です。

 

被害状況の確認をする際は以下の点に注目しておきましょう。

 

屋根材に割れや破れがないか

台風などの際に飛来物によって屋根材が破損してしまうことがあります。破損した箇所をそのままにしていると、建物内部の素材が雨水などによって腐食してしまう可能性があるため、早いうちに対処しておきましょう。

 

屋根材がずれていないか

瓦やコロニアルなどの屋根材は災害によって位置がずれてしまう可能性があります。ずれた屋根材が落下すると非常に危険ですので、ずれがある場合は早急に修理を依頼しましょう。

 

棟のゆがみ

建物の棟の部分がゆがんでしまうと、屋根の崩れにつながります。小さなゆがみだからと放置してしまうと、時間の経過と共にゆがみが大きくなることもあります。

 

漆喰の剥がれや崩れ

瓦屋根の場合、瓦と瓦を接着し隙間を埋めるために漆喰が使われます。災害によって漆喰部分が崩れたり剥がれたりしてしまうと雨水が侵入する原因となります。また、瓦を固定する力が弱まって、ズレや落下の危険性が高くなるため注意しましょう。

 

ポイント3:定期的なお掃除で雨樋の詰まり対策

  • 屋根・雨樋を長持ちさせる日常点検・メンテナンスのポイント

巻き上げられた砂や落ち葉などが雨樋にたまってしまうと、雨樋が機能せず雨水があふれてしまうため注意が必要です。あふれた水は壁を伝うため、塗装の剥がれの原因に。さらに、塗装が劣化してしまうと外壁が水を吸って、外壁全体の劣化を早めることにつながります。

 

また、地面の水はけ具合によっては軒下が洪水状態になってしまい、基礎や床下に水が流れてしまうケースも。基礎は建物を支えている部分なので、流れ込んだ水によって基礎が傷んでしまうと倒壊の恐れがあるためしっかりと対策をしておく必要があります。

 

雨樋から水があふれたり、敷地内に水たまりができたりする場合は、ゴミや落ち葉で雨樋が詰まっている可能性が高いです。深刻な被害が及ばないうちに、専門業者に清掃やメンテナンスを依頼しましょう。

 

おや?と思ったら専門業者に相談を

屋根や雨樋は建物を守る役割を果たしてくれます。少しでも長く良い状態を保つためには定期的な点検やメンテナンスが必要不可欠です。「建ててから数十年経っている」「大きな災害に見舞われた」「雨樋から水があふれている」など気になる点があったら、なるべく早いうちに専門業者に相談しましょう。東大阪瓦産業では屋根工事はもちろん、雨樋の修理や軒樋掃除単体の依頼もうけたまわっています。気になることがありましたら、是非ご相談ください。

監修者情報

監修者情報

渡士 兆文(わたし よしふみ) 東大阪瓦産業株式会社 代表取締役

雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として、東大阪市を中心におよそ12万件にのぼる施工実績を持つ「東大阪瓦産業株式会社」代表取締役。一般社団法人 全国日本瓦工事連盟に加盟し、「瓦屋根工事技士」「瓦屋根診断技士」の資格を持つ経験豊富な職人と共に、質の高い技術ときめこまやかなサービスを提供。昭和47年創業以来、屋根メンテナンスのプロフェッショナル集団として地域への貢献に努めてきた。
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