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屋根の葺き替え工事にかかる期間の目安って?

  • 屋根の葺き替え工事にかかる期間の目安って?

家の断熱性や耐震性の向上のために検討したい屋根の葺き替え。
その工事にかかる期間は屋根の大きさや勾配、劣化状況によってまちまちです。

また、工事中の騒音や業者の出入りによるストレスを最小限にするには、天気が安定している時期に工事をして工期を延ばさないことが重要です。ここでは屋根の葺き替え工事にかかる期間の目安と、工事に適した時期を見ていきましょう。

 

屋根の葺き替えの基本工程とは

日本家屋で一般的な切妻屋根の葺き替えを例にした場合、作業の着手から撤収までには約1週間の期間を要します。ここで紹介するのは基本的な工程なので、屋根の状況次第でそれぞれの工期が伸縮すると考えましょう。

1:足場組み立て(所要期間:約1日)
2m以上の高所作業には、原則として足場の組み立てが必要です。

2:古い屋根材の撤去 (所要期間:約1日)
日本瓦やスレート瓦など、外から見える屋根材と瓦を引っ掛ける桟木を撤去します。瓦の下からは大量の土が出ることもあり、その状況次第で屋根材撤去の所要時間は前後します。

3:下地の張り替え(所要期間:約1日)
屋根の下地である野地板の傷み具合によって作業内容が変わります。傷みが少なければ既存下地の上に合板を重ねる「増し張り(所要期間:約半日)」で対応できますが、野地板の劣化が激しければ「張り替え(所要期間:約1日)」が必要です。既存下地が再利用できる場合は次の工程にスムーズに移行できます。

4:ルーフィング (所要期間:約半日)
野地板の上に、ゴムアスファルトなどの素材でできた防水シートを張る作業です。防水シートは屋根材の隙間から雨が入り込んできても、野地板に水が浸みるのを防ぐ役割を果たします。

5:屋根材の取り付け (所要期間:約2日)
接合部に防水処理を施しながら屋根材を取り付けます。同時に、雨樋の取り換えや雪止めの設置を行う場合は工期が延びます。

6:足場解体/清掃 (所要期間:約1日)
足場を解体し、家屋の周辺を清掃します。

 

屋根リフォームの工期が長くなる要因

  • 屋根の葺き替え工事にかかる期間の目安って?

屋根の葺き替えにかかる期間は屋根の大きさや状態によって変わります。次のような条件がある場合は、作業が慎重な作業が求められるため工期も長くなりがちです。

・屋根の形状が特殊である
・屋根の傾きが急である
・屋根の下地が劣化している
・1階にも屋根がある
・近隣に駐車できる場所がない
・隣家との距離が狭い

屋根の葺き替えを短期間で行う「カバー工法」

一般的な葺き替え工事は、既存の屋根材を撤去する手間がかかりますが、既存の屋根材の上から防水シートと金属屋根を張る「カバー工法」なら、工期を短縮できることがあります。スレート屋根や金属屋根のリフォームを検討中の方は、カバー工法が適用可能か施工業者に相談してみましょう。

 

天候不順によって工期が延びる場合も

屋根の上での高所作業には常に危険が伴うため、雨や突風がある日は作業を進めることができません。梅雨や台風の時期は、1週間で終わる作業に2週間かかってしまうことも少なくないので、屋根の葺き替え工事をなるべく短期間で済ませたいなら、3月から5月、7月、10月から12月に施工を依頼するといいでしょう。

ただ、工事に適した季節を待って雨漏りやひび割れなどの異常を放置していると、家屋そのものにダメージが及び、修理費用や工期がかえってかさむこともあります。屋根の異常に気づいたら、なるべく早く信頼できる施工業者に調査を依頼しましょう。

東大阪瓦産業株式会社には、瓦屋根工事技士や瓦屋根診断技士の資格を持った職人が多く在籍しています。施工時期や工程に関するお悩みは、ぜひ当社にご相談ください。

 

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監修者情報

監修者情報

渡士 兆文(わたし よしふみ) 東大阪瓦産業株式会社 代表取締役

雨漏り修理・雨桶工事・屋根工事業者として、東大阪市を中心におよそ12万件にのぼる施工実績を持つ「東大阪瓦産業株式会社」代表取締役。一般社団法人 全国日本瓦工事連盟に加盟し、「瓦屋根工事技士」「瓦屋根診断技士」の資格を持つ経験豊富な職人と共に、質の高い技術ときめこまやかなサービスを提供。昭和47年創業以来、屋根メンテナンスのプロフェッショナル集団として地域への貢献に努めてきた。
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